
大型二輪 卒業検定
来た。とうとう来た。
大型二輪の卒検。
思い起こせばあっという間。大型二輪は技能教習時間も少なく、たったの12時間しかありません。一応、大型二輪教習を受けている人は普通二輪免許を持っている人が対象なので、大きな車体に慣れることと、その他基本走行については「おさらい」程度なんでしょう。
にも関わらず、今までろくにバイクに乗ってこなかった俺が「おさらい」どころか基本的なことまで忘れたくせに、よくここまで補修も無くこられたのが不思議でたまらない。
しかし、ここまで来たならあとはストレート合格を目指すのみ。
よし!行くぞ!!
まずは受け付けを済ませ、プロテクターとゼッケンを着用し、検定前の説明を受ける。本日走るコースが発表され、その他注意点などの確認をする。
後は検定開始時間の少し前にスタート地点に集合。
ちなみに、今日検定を受ける人たちは俺を含めて4人。
一人は一番年配の人(とりあえずAさん)で大型二輪。そしてもう一人が俺より少し年上な感じで、しかも仕事で日本に来ている中国人(Bさん)の人で普通二輪。あと一人は俺より全然若い人(Cさん)で大型二輪。
以上、俺を含めて大型二輪が3人。普通二輪が1人でした。
さてトップバッター!って、俺?
いや~、まいった。マジで緊張する。
名前を呼ばれ、さあ始めてくださいと言われる。
え?なに?もう乗って良いの?進めていいの?と心の準備も出来ないままバイクの所へ。
バイクに乗る前に前後周りの確認。
ブレーキレバーを握りながらハンドルを真っ直ぐにしてバイクを起こす。
サイドスタンドをたたんでバイクにまたがる。
リヤブレーキを踏みつつミラーをチェック、また後ろ見てエンジンスタート。
右ウインカーを出していざ出陣!
もうここまでですでにてんぱってて、何とかスタートしたものの。。。
・・・・・・・・・しまった次に右折で踏み切りだ!はやく右に寄らないと(汗
あわててウインカーをだし、ミラーを見る余裕もなくいきなり目視して右に寄せる。
もう頭の中が真っ白だ。
その後踏み切りで止まって少し気持を落ち着けてから発進。ここでうっかりクラッチきりそうになってまたまた焦る。ここは一速で抜けないと行けないのに。。。
そして次はクランク。クランクまでは少し距離があったのでその間に呼吸を落ち着ける。
いつもどおりにクランクに入り、スムーズに進んでいく。たぶん問題なかったはず。途中で次の方向指示器をだす余裕もあった。
そして次は坂道発進。これは特には問題なかったけど、下り坂でまたうっかりクラッチを切りそうになった。下り坂はエンジンブレーキを使っているかをみるので、下りきる最後のギリギリまでクラッチには手をかけないほうが良いと言われてたんだった。しかし、たしかクラッチに手はかけたけど切らなかったはず。。。
スラローム。スタート地点に入るまでになるべく速度を落とし、気持を落ち着けながら進入。最初にアクセルのタイミングを間違えて焦ってしまったけど前半は比較的スムーズにパイロンをクリア。しかし後半になるにつれスピードが上がってしまい、徐々にパイロンに迫って行きギリギリな感じだった。擦らなかっただろうか?
S字。もうどんどん焦って来ているので、もう少しゆっくり走ればいいのにと後悔はするものの、少し傾けすぎな感じでスピードに乗って通り抜けました。ここもパイロンにぶつかってないよな?
初期の頃に苦戦した一本橋。ここは絶対に落ちるわけにはいかない。たとえ10秒以上でクリアできなくても落ちたら即失格、これだけは避けなければ。ゆっくりスタートし、前輪が台に乗る。そのあとはクラッチを切ったり半クラッチにしたりの繰り返し。スピードが出すぎたらリヤブレーキを軽く踏んで調整。そして1・2・3・・・なんて数える余裕なんてないよ。とにかく落ちないよう、なるべく遠くに視線をおきながらゆっくり進む。そして前輪が台から降りる直前に軽くリヤブレーキを踏んで少しあがいてみる。そしてゆっくりとリヤタイヤが落ちないように通り抜ける。最終的にタイムはどうだったか分かりませんが、今までの経験ではだいたい9~11秒の間くらいではないかと思う。
急制動。さあ、急制動に関しては雨の日の技能教習以外でミスったことはほとんどない。これは行ける。と思っていざ加速。しまった!!!力みすぎた・・・。一速で30km/h位まで速度を出してしまい、いや、それはいいんだが、その後2速に入れる際ギヤミスを起こしてしまった。ガガガッとギヤボックスから異音がでる。あわててギヤを入れ直すが何速に入った?何となく感じとして3速な気がした。たぶんこれは間違っていなかったと思う。そして急制動開始位置にさしかかって一気にブレーキ。完全に失敗。。。11m地点をだいたい30cm弱オーバー。リヤも1m程度ロックしてしまった。
普段は30cm程度手前で止めることが当たり前に出来ていたのに。
はぁぁぁ、これは悔しい。
そしてまだコースは残っている。若干あきらめ感もありながら通常コースに復帰。
あれ?このあと何かあったよな。はっ!次右折!右に寄らなきゃ!またあわてて方向指示器を出して右に寄る。
もう心の中は後悔でいっぱいです。そして次。
波状路。通常コース上であらかじめスピードをなるべく落として一速でゆっくりと波状路に入っていく。ここは今までで一番しっかりと走れた気がする。
これで一応課題は終了し、スタート地点に戻る。
降りる際も、まずはギヤをニュートラルに(アレ?やったっけ?やったよな?)。そして後ろを確認してからエンジンを切る。そしてさらに後ろを確認してからバイクを降りる。
バイクを降りてからサイドスタンドを立てる。
最後にハンドルを左いっぱいに切ってからバイクから離れる。
ふぅ~終了ぅ~~。
気持としては、、、「もう一回やらせて!」という感じでいっぱいでした。しかしそうはいかない。事はすでに終わったのだ。
この後他の3人が走り、Aさんはすごく落ち着いた感じで走っていく。特にミスもなくどんどんコースをクリアしていく。しかしそれでも今回が二度目の検定と言っていた。あんなにうまい人が落ちていたなんて。。。
こりゃ完全に俺は落ちてるな。
そして次にCさん。この人うまい!バイクの安定感も優れているし、そのほかの操作もすごく落ち着いてて一番うまい!と思った。ただ、残念なことに一本橋で脱輪。しかも俺が数えていた感じでは10秒を少し越えた位のところでやってしまったように思えた。マジもったいない。。。試験官もそこ以外は何の問題もなかったって残念そうに言っていた。Cさん、あなたは本来余裕で通れる実力があるはず。次はきっとパーフェクトで通過できますよ。がんばれ~。
最後は中国人のBさん。この人だけは普通二輪の検定でした。コースは大型二輪とほぼ同じですが波状路だけは含まれません。しかしBさん。かなり緊張している感じ。もしかしたら俺より緊張していたかも。
それに普通二輪は大型二輪の人たちと違って、400ccクラスの様な大きなバイクを扱うのは初心者なので、基本テクニックからしてあやうい感じでした。う~