地デジ地デジとは言うけれど

最近テレビCMでもさんざん地デジって言ってますが、ちゃんとした説明はあまりされてない気がします。

まず地デジ(地上波デジタル)を見るためにはテレビを買い換えるだけですむ場合とすまない場合があるのですが、それを理解するにはいくつかの基礎知識が必要なるかと思います。
※地上波について書いています。

  1. アンテナには大きく分けてVHF(1~12ch)対応とUHF(13~62ch)対応の二種類がある。
    (UHFの中でもローバンド、ミドルバンド、ハイバンドと3種類ある)
  2. 地デジはUHF(ローバンド)で受信することになる。
  3. 通常テレビにはチューナーという受信機能が組み込まれており、地デジを見るためには地デジチューナーもしくは地デジ対応(地デジチューナー搭載)テレビが必要になる。

以上を踏まえた上で地域によって対応が異なることを知る必要があります。

※一戸建ての場合

  1. 現在UHF(13~62ch)のアナログ放送番組を見ている場合。
    地デジ放送の配信する場所が現在のアナログ放送基地局と変わらなければ、地デジ対応(地デジチューナー搭載)テレビを購入することで見ることができると思います。ただしUHFアンテナにも種類があり、13~62ch全部に対応した物とそうでないがあるので注意が必要。
  2. 現在UHF(13~62ch)のアナログ放送番組を見ているが、地デジ放送基地局が違う場所にある場合。
    この場合はUHFアンテナの向きを変える必要が出てきます。ただし向きを変えた時点で今までのアナログ放送は見られなくなるので、現時点ではUHFアンテナの追加設置を考えた方が良いかもしれません。
  3. VHF(1~12ch)対応のアンテナしかつけていない。
    今まで見ていたチャンネルの番組もすべて地デジに変わるのでUHFアンテナを新たに取り付ける必要があります。そして2011年7月以降はVHFアンテナが不要になります。
  4. 地デジに対応していない古いテレビはどうなる?
    別売りの地デジチューナー
    を取り付けることで見ることができるらしいです。取り付け方については自分も持っていないので知りませんが、たぶんビデオ接続と同じような感じになると思います。チャンネルもビデオチャンネルのような使い方になるのかも。

とまあ、ここまでは地デジの紹介でよく聞く話です。
だけど一部地域ではこれだけではすみません。

  1. アナアナ変換
    地デジが配信されるチャンネルと今までのアナログのチャンネルが重複してしまう地域があります。
    この場合、現在のアナログ放送のチャンネルを一旦別のチャンネルに変更することで対応するようです。
    よって、地デジに切り替える前に家のテレビのチャンネル設定を変更する必要があります。
  2. すみだタワー建設(第二東京タワー建設)による問題
    実は首都圏に限りこの問題が発生します。現在、すみだタワー建設が2010年に完成する予定となっており、今までのテレビ放送がここから配信される事になると思われます。そして現在の東京タワーについてはその後どうなるのかは未定。
    それがどういう事かというと?今現在都内でアナログ放送を見ている世帯のほとんどがVHF(1~12ch)だけということ、地デジを見るためにはUHFのアンテナを新たに設置する必要があるということから、今現在アンテナを新設する場合アンテナは東京タワーに向ける必要があるんです。
    しかし2010年からすみだタワーから発信されるようになると、アンテナの向きを変えなければなりません。
    現在の東京タワーもしばらくは重複期間として電波を出してくれるかもしれませんがいずれはやめるでしょう。結局は先に地デジを見るための対応をとっても後からまた対応が必要になってくるってことです。
    すげー面倒。っていうかそれだけでどれだけの費用がかかる事やら。。。
    なので都内に関してはとりあえず室内アンテナやベランダ用アンテナなどでその場を凌ぐか、2010年ギリギリまで待ってアンテナをたてる方が無駄がなくて良いかもです。
    っていうかアンテナ工事の値段つり上がりそう・・・。

ちなみにこんな室内アンテナ(外にも置ける)があるようです。

トラックバックURL

URL: https://blog.aru8tk.net/2006/11/post-12.html/trackback

コメント(0)

CALENDAR
2006年11月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
ARCHIVE
サイト内検索
最近のコメント